銀行融資
一口に銀行融資と言っても、多くの種類があります。一般的な銀行融資としては、次のようなものがあります。
プロパー融資
プロパー融資とは、信用保証協会などの保証を付けずに、銀行独自で100%リスク負担をする融資のことです。 リスクを嫌う銀行は、多くの場合中小企業に融資をする際は、信用保証協会の保証を付けて融資します。
なぜなら、万が一、債務者である企業が返済することができなくなったとしても、信用保証協会が代位弁済してくれるので、貸した銀行にとってはリスクをほとんど負うことなく融資をすることが出来るからです。
プロパー融資とは、その信用保証協会などの保証を付けない融資なので、銀行が直接リスクを負います。
したがって、既存のお借り入れがあるなど、ある程度のお付き合いがあって、信頼関係が築けていないと融資実行は難しいと言えます。
ビジネスローン
ビジネスローンとは、中小企業向けの無担保事業者ローンの通称です。 事業資金としての利用に特化した融資商品で、各金融機関ごとに呼び名が違います。ビジネクスト、VIPローンカードBUSINESS、CREST for Biz、プロミス 自営者カードローンなど、実に様々なものが用意されています。
その一番の特徴は、担保、保証人が不要であるという点と、審査が完全にコンピューター化され、融資実行の可否が出るのも3営業日程度など、通常の銀行融資などに比べて大幅に早いと言う点があります。
その反面、金利の設定が通常の銀行融資よりも高めに設定されています。
信用保証協会付融資
まず、信用保証協会とは、信用保証協会法(昭和28年8月10日法律第196号)に基づき、中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立された公的機関です。 信用保証協会付融資とは、この信用保証協会の信用保証を付けることを条件に、民間金融機関等に融資を実行してもらうこと言います。
業暦が浅かったり、決算の内容が芳しくない、保証人の資産背景が弱い、などの理由からプロパー融資(信用貸付)が受けられない企業が、融資してもらえる為、中小零細企業の資金調達の円滑化を担っていると言えます。
不動産担保融資
不動産担保融資とは、所有している不動産を担保に金融機関から融資を受ける借入れ形態です。不動産の担保価値や借入者の支払い能力などについての審査を受け、融資金額などが決定されます。
無担保融資よりも一度に借りられる額が大きく、金利が低く長期返済も可能といった特徴で、まとまった資金が必要な場合や不動産の購入の時に、その購入物件を担保にするなどして利用されます。
売掛債権担保融資
売掛債権担保融資とは、融資を希望する企業の売掛金や受取手形などの売掛債権を担保に行う融資形態のことです、ABLとも呼ばれています。
売掛債権を売却するファクタリングとは異なり、売掛債権は債務者(融資を受けた企業)が保有したままです。
「担保」という言葉のとおり、お金を借りて契約どおり支払っている間は売掛先や売掛金の取扱は通常通りに行います。但し、勝手に取り引きを止めたり、他に譲渡すると契約違反になります。
万一、借りたお金の支払ができなくなった時は貸し手から売掛先へ債権譲渡が通知され、売掛金から回収されることになります。
業として貸金業を営むには、銀行か貸金業者の資格が必要なので、売掛金担保融資は銀行か貸金業者だけが取り扱います。利息が法律で上限が決まっており、元金が100万円を超えるときは年率15%が上限です。売掛金担保融資は、不動産担保融資よりも利率が高く設定されていることが多いようで、おおむね8〜15%といったところです。
よく似たもので、ファクタリングと言うものがあります。