これが無ければ、はじまりません「自己資金!」
起業・創業の段階で、必ず頭を悩ませる「お金」の問題。 自己資金だけでは足りないから、融資を考えているのに、その「お金」が無いと、融資してもらえない?!
なんだか、ちょっと矛盾しているような・・・計画的に貯めておかないと、
「いざ」という時に、動けません。
飲食業界に長くいた私です。
やはり、「いつかは、自分の店を持ちたい」「ご馳走様と、言われたい」と考える仲間は多いです。
じゃあ、「いつか」ではなく、「直ぐに」でも、となると・・・
ここで、お金の問題が発生してきます。
飲食店、「自分の店をオープンさせる」とします。
「それほど大きな店は要りません。自分の目の届く範囲で、きめの細かいサービスをしてゆっくりしてもらいたいです。」
「たまたま、良い物件があって、居抜きでそのまま使えそうです。開業資金がだいぶ抑えれそうです」
「保証金150万、外装・内装の若干の手直し、設備・什器準備等で500万、運転資金もろもろで、1,000万位でいけそう。」
「何とか、なりますか?」
「自己資金は、どれ位用意できそうですか?」
「この業界、給料安いの知ってるでしょ。」
「集めて50万!残りは融資でお願いします。」
「担保・保証人は何かあてがありますか?」
「ありません」
「・・・」
さて、この場合、950万の融資を受けて、無事開業できるか・・・?と言うと、
ほとんど無理です。自己資金が、開業資金の5%しか用意できないからです。
無担保・無保証で借りられるからこそ、「自己資金」が重要視されます。
事業計画・資金計画・本人の経歴・スキルは、自己資金が用意できて初めて、融資を受けるための説得材料としてその意味を成しをます。
「自己資金がいくらあるか」
それだけを見ると言っても過言ではないかもしれません。
「融資限度額は、自己資金の範囲内」や 「開業資金の2分の1以上の自己資金が確認できること。」 など、自己資金を元にした要件があります。
自己資金が「0円」の創業者には、よっぽど特別な理由がない限り融資されることはありません。
本気で起業を考えているのであれば、まず最低でも総所要資金の3分の1以上の自己資金を貯めることを目指してください。
経験のある業種での起業である場合には、その経験年数によって、自己資金「0」でも審査をします。と、自己資金要件が緩和されている例もありますが、
「審査する」=「融資する」ではありません。自己資金の重要性はかわりません、しっかりと準備をしてください。