「やってしまいがちですが・・・」
「創業者の陥りやすい落とし穴」について考えてみます。 そもそも、新規創業者融資というのは、開業したいけどお金がないから貸してという制度なのに、「自己資金がない人には貸せません」という、 どこか矛盾している制度だというお話はしました。
その自己資金がないから貸して〜、と叫んでいるのです。
でも、いくら騒いでみても、通用しません。当然と言えば当然ですが・・・
文句を言って貸してくれるならば、ドンドン文句をつけますが、いたずらに疲れるだけです、やめましょう。
でも、足りない、足りない・・・どうしても、足りない!
と、なった時にあきらめらない!!
ここで、やってしまいがちなのが、「高金利の業者からの借入」です。
絶対にしてはいけません。
間違いなく、開業後、何ヶ月もしないうちに資金繰りが悪化します。 開業1年で廃業という最悪の結末を迎える可能性が非常に高いです。開業を3か月焦ったばかりに、1年後廃業しましたでは、本末転倒です。
高利貸し業者を利用する場面は「資金が足りないが、どうしてもこのタイミングで開業する必要がある。 2ヵ月後にはまとまったお金が必ず入るから」と、はっきりと返済のめどが立っているときでしょう。
高金利の融資を長期で使うことは、ボディーブローのように経営に響いてきます。高金利業者から融資を受けるならば、まずは、 親や知人などに土下座してでも調達することが先です。
創業記は、お金の出入りがどうしても不安定で、資金繰りの問題が常について回ります。
事業が軌道に乗っていない時点での 高金利の借入れは、命取りになります。他にもう手段がないと思ったとしても、もう一度よく考えた上で利用しましょう。